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設計×建築空間について

日々是好日

禅語のことばにある「日々是好日」

最近所々でも目にするこの言葉のルーツはこのような文章で書かれています。

挙す。雲門垂語して云く、「十五日巳前は汝に問わず、十五日巳後、一句を道い将ち来たれ」。自ら代わって云く、「日日是れ好日」。

-「碧巌録」-

おおよそ意訳しますと、あるとき雲門禅師が「これまでのことは訊かない。これから先のことを一句言ってみよ」と修行僧に問いました。しかし、誰も答える者がいなかったので、「日々是好日」と雲門禅師自ら答えた。

 

このことばの持つ意味をもう少し分かりやすく解説している本にはこう書かれています。

今日はこんなことがあった。だからいい日だった、ツイていない日だった。そんなふうに考えるのは自然なことです。

しかし、あなたにとってつらいことがあった日は、そうでない日には得られなかったものを得ているはずです。何かを失うことで、本当に大事なものに気づけたかもしれない。大きな失敗をしたことで、次に活かせるかもしれない。そう考えれば「良い日」、「悪い日」というのはないのです。

今あなたに起こっている出来事をありのままに受け止める。その一瞬は二度と訪れないことを噛みしめて、その一日を大切に生きる。そうすることで、一日一日がとても貴重で輝くものになるはずです。

 

-禅語 第五章 豊かに生きるための言葉-

私たちは一日一日をどのような思いで生きているだろうか、と今一度考える。ただ今、このかけがえのない一瞬を生ききることこそ、人生の大切さであると思わせれます。それは良いことがあっても、悪いことがあっても。

つまりは感謝を忘れずにいる心に、このことばが寄り添ってくれるのではないかと思います。

常に周囲への感謝、常に謙虚な姿勢をもち続けることを怠らないよう、大切にしたいことばの一つです。

 

 

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