設計×建築空間について
ゲニウス・ロキ
ゲニウス・ロキ(Genius Loci) は、建築や都市計画、ランドスケープデザインで非常に重要な概念です。
直訳すると 「場所の精神」 といった意味で、
“その土地が本来持っている固有の性質や雰囲気” を指します。
古代ローマの思想では、土地ごとに守護神(精霊)が宿ると考えられていました。
現代建築ではその意味が転用され、「その場所が持つ環境・歴史・地形・文化・記憶・空気感」 を総称する概念として使われているように思います。
つまり、建物は土地の性質に逆らうべきではなく、土地と調和しながら設計すべきであるという考え方。
私たちはこの考え方を踏まえて以下のポイントに焦点をあてます。
-敷地調査-
自然環境: 太陽の動き、風の流れ、地形、植生。
歴史・文化: 地域の歴史、古い街並み、伝統的な材料や文化。
生活: 周辺住民の動線、コミュニティの活動。
-対話と共創-
クライアントだけでなく、地域住民や歴史家など、その場所を知る人々との対話を通じて、見えない場所の精霊(個性)を探り出します。
-「そこにしかない」建築の創造-
場所の特性を最大限に活かし、この敷地でしか成り立ち得ない、固有の物語を持つ建築を目指します。
ゲニウス・ロキとは、設計者が場所に対して持つべき謙虚さと敬意の表れです。私たちの設計は、その土地が何千年もの間育んできた歴史と精神に寄り添い、未来へその価値を繋いでいくことを目指しています。私たちはこれからも、ひとつひとつの場所に深く向き合い、「そこにしかない」建築の可能性を探り続けます。